超音波(エコー)検査
超音波(エコー)検査とは
超音波検査(エコー)とは、人が聴くことができない高い周波数の音波(超音波)を用いて臓器を見る検査です。
腹部に検査用のゼリーを塗り、超音波を発信するプローブ(探触子)を当てて、跳ね返ってくる反射波を画像化して診断します。
受け取る超音波信号は、何に当たったかによって変わるため、モニター画像で、内側の様子を鮮明に知ることができます。
腫瘍をはじめ、脂肪肝、胆石、胆のうポリープ、腎のう胞、腹水など、様々な病気を発見するのに適した検査です。
毎年受診することで、生活習慣から起こり得る所見の変化を観察することもできます。
ただし、消化管ガスの影響や体型によって、画像の描出が難しいことがありますので、描出できた範囲内での評価となります。
検査時間は短く、痛みもありません。
甲状腺・乳房・子宮・心臓・腹部・頸動脈(当クリニックでは頸動脈及び腹部のみ検査致します。腹部は空腹時が前提です。)
超音波(エコー)検査の検査時間
エコー検査は、短時間でおこなえて負担の少ない検査です。
腹部エコー | 15分前後(部位によっては30分程度かかる場合もあります) |
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頸動脈エコー | 10分前後 |
超音波(エコー)検査の注意点
腹部エコーの場合
当日の朝は絶食です。(前日の夕食は22時迄に済ませてください)
お茶とお水は飲んでも構いません。
お薬はいつも通り服用してください。ただし、糖尿病の薬は服用しないでください。
服装はワンピースはお避け下さい。
頸動脈エコーの場合
食事や内服薬の制限はありません。
首にゼリーを塗って検査をおこないますので、首周りが広く開いた洋服でお越しください。
ネックレスや湿布などをしている場合は外していただきます。
腹部超音波検査(腹部エコー)
主に肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓などの臓器に異常がないか、調べます。
息を吸ったり吐いたり止めたり、体の向きを変えたりしながら、お腹の臓器を観察します。
脂肪肝、胆嚢ポリープ、胆石、腎結石など、また各臓器の腫瘍性疾患(肝がん、腎がんなど)の発見に有用です。
頸部血管超音波検査(頸動脈エコー)
首の左右にある頸動脈に超音波プローブをあて、血管壁の厚さや血管の内側の状態を観察します。
肥厚した血管壁やプラーク、血栓の有無を調べることで、動脈硬化の進行度合いがわかります。
超音波(エコー)検査の費用
超音波(エコー)検査 3割負担 | 1,500円前後 |
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※エコーのみの費用です。診察や採血の費用は含まれません。
超音波検査のよくあるご質問
Q1超音波は安全ですか?
A検査に使用される超音波は安全性が確認されています。
体外から超音波を用いる検査のため苦痛はなく、検査前の特別な処置もありません。
放射線による被ばくの心配がないので繰り返し行うことができ、体への負担が少ない検査のため、妊娠中や高齢者の方も安心して検査を受けることができます。
Q2検査前に注意することはありますか?
A腹部超音波を受けられる方は胃や腸のガスや内容物が検査の妨げになるため、検査前数時間の絶食が必要です。
頸動脈・心臓超音波検査には絶食等の制限はありません。
Q3どのようにして検査を行いますか?
Aエコー検査はベットに横になった状態で行います。
検査する臓器によって、仰向けや横向きになったり、腕を上げたりすることもあります。
超音波が伝わりやすいように体の表面に検査用ゼリーを塗ってから超音波プローブをあてます。
調べる部位によっては、息を止めたり、体の向きを変えたりすることがあります。