循環器内科
循環器疾患は、心臓や血管に関わる病気の総称です。代表的なものに、高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全、動脈硬化、心臓弁膜症、血管疾患などがあります。これらの疾患は、動悸、息切れ、胸の痛み、むくみ、めまい、疲れやすさなど、さまざまな症状として現れます。
当院では、心電図、胸部レントゲン、心臓超音波(心エコー)、頸動脈エコー、ホルター心電図、血液検査などの検査を通して、疾患の早期発見・治療に努めています。予約制ではありますが、予約がなくても診察を受け付けており、必要に応じて当日中に超音波検査を行うことも可能です。
女性医師による丁寧な問診と診察を心がけており、患者様の心理面への配慮や、生活習慣の改善・予防医療にも力を入れています。循環器疾患は生活習慣と密接に関係しているため、日常生活の見直しや体質改善のアドバイスにも注力しています。
また、健康診断や人間ドックで指摘された心電図異常や血圧・コレステロールなどの異常値についても、再検査(二次健診)や治療を行っております。
循環器疾患は早期に対応することで、将来的な合併症や重篤な発作を未然に防ぐことができます。違和感を覚えたら、早めの受診をおすすめします。
こんな症状があればご相談ください
一般的な循環器疾患
高血圧、狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈(心房細動など)、心臓弁膜症、動脈硬化症、起立性低血圧、など
高血圧について
高血圧とは、血圧が慢性的に高い状態です。自覚症状は少なく、健診や受診時に見つかることが多いですが、頭痛・肩こり・動悸・めまいなどで気づく場合もあります。
原因は、生活習慣や体質が関わる本態性高血圧(日本人の9割以上)と、他の病気や薬の影響による二次性高血圧に分けられます。原因によって治療が異なるため、正確な診断が重要です。
健診や病院でのみ血圧が高くなる白衣高血圧の方もいるため、家庭での血圧測定が正確な診断の鍵となります。高血圧を疑われたら、ご家庭で測定してからの受診がおすすめです。
そのほか診断には、必要に応じて血液検査、レントゲン、心電図、心エコーなどを行い、二次性高血圧が疑われる場合は専門医療機関をご紹介します。放置すると脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気を招くため、早めの受診をおすすめします.
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)について
心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が狭くなったり詰まったりして、血流が不足し、胸の痛みや圧迫感が出る病気です。主な原因は動脈硬化で、高血圧・脂質異常症・喫煙・糖尿病などが関係します。
狭心症のタイプ
- 安定狭心症
- 症状が安定していて心筋梗塞になる危険は低いタイプ
- 労作性狭心症:運動や階段昇降で症状が出て安静で改善
- 冠攣縮性狭心症:血管がけいれんし、安静時や夜間にも症状が出る
- 急性冠症候群(重症で急変の危険あり)
- 不安定狭心症:血栓で血流が急に悪くなる
- 急性心筋梗塞:血管が完全に詰まり、心筋が壊死する状態
症状は、胸の締め付け感・圧迫感・冷や汗など。痛みは胸だけでなく、背中・肩・首・顎・お腹に広がることもあります。糖尿病の方は痛みが出ない場合もあります。
発作が数分〜15分程度なら狭心症、20分以上続く場合は心筋梗塞の可能性が高く、救急対応が必要です。
診断には、血液検査、心電図、胸部レントゲン、心臓超音波検査を行います。必要に応じて、心臓CTや心臓カテーテル検査などの画像検査ができる専門病院をご紹介します。胸の症状が20分以上続く場合など心筋梗塞が疑われるときは、早急な診断と治療が必要です。当院で出来る迅速診断と初期治療を行い、同時に専門医療機関へ速やかにご紹介します。
心不全について
心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなった状態を指します。
高血圧や心筋梗塞、心臓弁膜症、不整脈などが原因となります。
息切れ、むくみ、倦怠感、夜間の呼吸困難などが見られますが、初期は症状が軽く、気づかれにくいこともあります。
胸部レントゲン、心電図、心臓エコー、血液検査(BNP)などで診断します.
不整脈(心房細動など)について
心臓の拍動が不規則になったり、異常に速くなったり遅くなったりする状態を総称して、不整脈と呼びます。
中でも心房細動は高齢者に多く見られ、動悸、息切れ、めまい、胸の不快感などの症状を伴います。脳梗塞のリスクが高まるため、早期の適切な管理が重要です。
診断には、心電図やホルター心電図(24時間記録)、心臓超音波検査などを行います。
治療は、生活習慣の改善や薬物療法が基本です。不整脈の種類によっては、カテーテルアブレーションやペースメーカーなどの薬以外の治療が有効な場合もあります。その際は、専門医療機関をご紹介いたします。
心臓弁膜症について
心臓の中にある弁がうまく開かなくなったり、閉じなくなったりすることで、血液の流れが妨げられる病気です。
原因としては、加齢による変化(変性)、リウマチ熱、感染などがあります。
初期には症状がないこともありますが、進行すると息切れ、むくみ、動悸、疲れやすさなどが現れます。
診断には、心臓超音波検査による評価が非常に重要です。治療は薬物療法だけでなく、症状や重症度によっては心臓カテーテル治療や外科手術が必要になる場合もあります。その際は、適切な専門医療機関をご紹介いたします。
動脈硬化について
血管の壁が厚くなり、硬くもろくなることで血流が悪くなる状態です。
高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、加齢などが原因となり、虚血性心疾患や脳梗塞、閉塞性動脈疾患などを引き起こすリスクがあります。
多くは無症状で進行しますが、頸動脈エコーやABI(血管年齢検査)で早期発見が可能です。
生活習慣の見直しと、必要に応じた薬物療法を行います。
起立性低血圧について
立ち上がったときに血圧が急激に下がり、めまいやふらつき、失神を起こす状態です。
脱水、加齢、長期臥床、または自律神経の調整異常などが原因になります。
血圧測定や起立試験などにより診断します。
水分・塩分摂取の工夫、生活習慣の調整、必要に応じてお薬での治療を行います。
循環器内科で行う検査
胸部X線検査(レントゲン)について
胸部X線検査は、胸の内部構造をX線で画像化する基本的な検査です。
心臓の大きさや形、肺の状態、血管の走行、胸水の有無などを視覚的に確認することができます。
心不全や肺うっ血、心肥大の有無を評価する際によく用いられ、短時間で簡便に実施できるのが特徴です。
被ばく量は少なく、安全性の高い検査ですが、妊娠中の方は事前にご相談ください。
心電図検査について
心電図検査は、心臓の電気的な活動を記録する検査です。
電極を胸や手足に装着し、心拍のリズムや心拍数、異常な電気信号の有無などを確認します。
不整脈、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、心肥大、電解質異常などの診断に用いられます。
短時間で実施できるため、健診や初診時のスクリーニングにも広く使われています。
ホルター心電図(24時間心電図)について
ホルター心電図は、専用の小型機器を装着し、24時間にわたって心電図を記録する検査です。
一時的に出現する不整脈や、日常生活中の心拍変動をとらえることができます。
動悸、息切れ、ふらつきなどの症状がある場合や、脳梗塞の原因精査として行われます。
当院では小型・防水タイプのホルター心電計を採用しているため、検査中も普段どおりの生活や入浴が可能です。
装着翌日は、ご自身で機器を取り外し、検査会社へ直接郵送していただくため、翌日のご来院が不要で大変便利です。
心臓超音波検査(心エコー)について
心臓超音波検査は、超音波を用いて心臓の動きや構造をリアルタイムに観察する検査です。
心臓の大きさや動き、壁の厚さ、血液の流れ、心臓弁の開閉状態、ポンプ機能などを、体への負担がほとんどない方法で評価できます。
心不全、心臓弁膜症、心筋症、心膜疾患などの診断に非常に有用です。
痛みや被ばくがなく、苦痛の少ない安全な検査です。
頸動脈超音波検査について
頸動脈超音波検査は、首の左右に走る頸動脈の血流や動脈硬化の程度を評価するための検査です。
動脈の内壁の厚さやプラーク(血管の詰まりやすい部分)の有無を観察し、脳梗塞や心血管イベントのリスクを予測する指標になります。
非侵襲的で痛みもなく、早期の動脈硬化の発見や、生活習慣病の管理にも役立ちます。
TropT(迅速トロポニンT検査)について
トロポニンT検査は、心筋が障害された際に血液中に放出される心筋特異的タンパク質(トロポニンT)を測定する検査です。
特に心筋梗塞などの心筋壊死を迅速に診断するうえで重要な指標となります。
当院では、迅速検査キットを用いて短時間で結果を確認することができ、胸痛発作時の初期診断に役立ちます。
心筋梗塞が疑われる場合には、この検査結果をもとに専門医療機関へ迅速にご紹介いたします。
