浮腫(むくみ)
浮腫(むくみ)とは
浮腫(むくみ)とは、皮下に余分な水分がたまることで、手足や顔などが腫れぼったくなる状態を指します。特に足(すね・足首)に出やすく、「靴下の跡が残る」「夕方になると足がパンパンになる」などとして自覚されます。
一時的なむくみは長時間の立ち仕事や塩分摂取などで起こることもありますが、心臓・腎臓・肝臓などの病気や、血管の病気が関係していることもあるため注意が必要です。むくみが続く場合や悪化している場合は、原因を確認することが大切です。
このような症状はありませんか?
- 足首やすねがむくむ
- 夕方になるとむくみが強くなる
- 指で押すとへこみが残る
- 靴や指輪がきつくなった
- 顔(まぶた)がむくむ
- 体重が短期間で増えた
- 息切れや動悸を伴う
- むくみが以前より増えている
受診をおすすめする症状
- むくみが数日以上続いている
- むくみが徐々に悪化している
- 体重が急に増えてきた
- 息切れ、動悸、疲れやすさを伴う
- 左右差のあるむくみが続く
早めの受診が必要な症状
次の症状がある場合は緊急性の高い病気の可能性があるため、早めに受診してください。
- 突然の強い息苦しさを伴う
- 急な体重増加とむくみが同時に起きた
- 片脚だけが急に腫れ、痛みや熱感がある
- 胸の痛みや強い呼吸困難がある
浮腫(むくみ)の主な原因
むくみは、体の水分バランスや血流、臓器の機能低下により起こります。
心臓が原因となるもの
心不全
心臓の機能が低下すると血液の流れが滞り、足のむくみや体重増加がみられることがあります。息切れや夜間の呼吸苦を伴うこともあります。
腎臓が原因となるもの
腎機能低下
腎臓は体の水分や塩分を調整しているため、機能が低下するとむくみが起こることがあります。
肝臓が原因となるもの
肝機能低下
血液中のたんぱくが減るなどして、むくみが出やすくなることがあります。
血管の病気によるもの
- 下肢静脈瘤
- 深部静脈血栓症
静脈の血流が悪くなると、特に足のむくみが強くなります。片脚だけ腫れる場合は注意が必要です
薬の影響によるもの
薬の副作用でむくみが出ることがあります。高血圧の薬などで起こる場合があるため、服薬状況も確認します。
生活習慣などによるもの
- 長時間の立位・座位
- 塩分摂取が多い
- 睡眠不足
- 月経周期の影響
検査について
むくみの原因を調べるため、症状に応じて当院では下記の検査を行います。
診察
むくみの部位、左右差、押したときのへこみの有無などを確認します。
血液検査
腎機能、肝機能、電解質、貧血、たんぱくの状態などを評価します。
心電図検査
心拍の乱れや心臓の負担の有無を確認します。
心臓超音波検査(心エコー)
心不全や弁膜症など、心臓が原因のむくみでないかを評価します。
胸部レントゲン
心拡大や肺うっ血の有無を確認します。
必要に応じて、下肢血管エコーなどを行うこともあります。
治療について
治療は原因に応じて行います。
- 心不全が原因の場合は心臓への治療と水分管理
- 腎臓・肝臓が原因の場合は原因疾患の治療
- 血管の病気が疑われる場合は専門的評価
- 塩分制限や生活習慣の調整
- 必要に応じて利尿薬などの薬物療法
むくみは原因により治療が大きく異なるため、自己判断せず原因を確認することが重要です。
浮腫(むくみ)でお悩みの方へ
むくみは体質や疲れのせいと考えられがちですが、背景に病気が隠れていることもあります。特に息切れ、動悸、体重増加を伴う場合は心臓の機能低下が関係している可能性があります。
当院では循環器内科の専門医が診療を行い、必要な検査により原因を評価し、適切な治療をご提案します。
